DX・AIの領域はあまりに広く、データ分析、プログラミング、デジタルマーケティングなど、自社の社員にどのスキルを、どのレベルまで習得させるべきかの判断ができない。

外部の研修やオンライン講座を受けさせても、内容が自社の業務とかけ離れており、「良い話を聞いた」で終わってしまう。学んだ知識をどう応用すればよいか分からず、宝の持ち腐れになっている。

社員からの質問に答えたり、学習の方向性を示したりできる、DXやAIに精通した先輩社員や上司がおらず、育成が属人的かつ場当たり的になっている。

現場は目の前の業務で手一杯で、社員を研修に参加させたり、自己学習の時間を業務時間内に設けたりする余裕がない。

会社から「学べ」と言われても、本人のキャリアや評価にどう繋がるかが不明確なため、学習意欲が湧かない、または長続きしない。

時間とコストをかけて育成した社員が、スキルを武器により良い条件を求めて他社へ転職してしまうのではないかという不安から、育成投資に踏み切れない。

どの部署の、どのような素養を持った社員をDX・AI人財として抜擢・育成すべきか、客観的な選定基準がなく、結局は上司の推薦頼りになっている。

人財育成にかかる費用が、具体的にどれくらいの業務効率化や利益向上に繋がるのかを定量的に示せず、経営会議で承認が得られない。