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新型コロナウイルスの猛威が去った後も、地球環境変化による災害の増加、戦争や物価高、経済格差の拡大や分断、国内においても、少子高齢化や災害の増加、物価高騰など不安定な様相です。
しかし歴史を振り返れば、世界は混沌とした時期を乗り越えてきたことがわかります。地球誕生以来、生物はほとんどの種が絶滅する5度の危機を乗り越えてきたと言われますが、その度に生き残った生物は進化向上し、淘汰の危機はまた、進化向上のきっかけとなってきました。先人たちが生きるために必死に命を燃やし、その連綿たるバトンを受け取っていると考える時、自然と感謝の念が生まれます。
弊社のサイトの中に掲げられた理想的な言葉の数々から、どれほど理想的な会社であるかと想像される方もいるかもしれませんが、残念ながら未熟で不完全であり、私自身の失敗と経験による学習から導き出された理想と言えるものです。人間は急に変わることはできません。そして遺伝子レベルで影響を受けている特性や性格も急に変えることはできません。 しかし人間は、他の生物との一線を画す「意思」が備わっています。その意思は、未熟さや不完全さ、他の生物が本能レベルで統制できないものをコントロールすることができます。そして理想を描き、その実現のために行動することを可能とします。 そして理想にむかって行動し続けることが本物の価値であると考えています。達成はできなくても、少しでもそれに近づくことが重要と考えています。 理想の定義は様々ですが、私はすべての人にとって持続的で幸せな状態をイメージしています。「夢」という言葉はより個人の願望を含んだイメージとして捉え、「理想」の方がしっくりきます。
抽象的な話が多くでビジネスとは関係ないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちは特に人を対象としたサービスを対象としているため、どうしても人間への洞察が必要となります。ビジネスが成功している多くの会社が、何らかの強固な経営理念を有していることから考えれば、人間の精神性と強く結びついており、それは一つの哲学的思考に裏付けられたものです。 そして、混迷の現代こそ、この哲学的思考とビジネスの関係が近い時代はありません。そして福祉など社会的活動においては、その精神性を抜きにしては語ることができません。当たり前のようなこの世界も多くの人の努力や犠牲によって維持され、あるべき姿へ変わっていくためには、そもそもの抽象的なものから始まっています。さらに進化を続けるAIは、人間の知識活動を凌駕することが予測されています。 今後、その人間の哲学的思考や人間性が見直される時代が来ると考えています。究極的に高度な技術を身につけた職人や芸術家は高度な思想もまた培っています。効率性や利益性から唯一無二の時代へ変わろうとしています。
私たちの活動の目的は、経済的、精神的な成功を支援する以上、より深い人間への洞察が欠かせません。昨今は働く現場においてウェルビーングやパーパスなどが一般的には知られていますが、それは働く人の幸せの実現が目的です。そしてメンタルヘルスの不調が世界的な問題となっている中、もはやビジネスは精神的な分野を抜きには語ることはできません。コロナ禍を経て、世界の価値観は大きく変わったと感じられます。このような言葉が広く認識されるまでもなく、好業績を上げている会社は、働く人がイキイキとしています。当たり前のことですが、これが難しいのです。リーダーや社長など一部の人財だけが生き生きしていると逆に全体のモチベーションをさげることが研究で明らかになっています。本当の生産性を高めるには全体がイキイキとしなければならないのです。昨今は効率性が重視されがちですが、こと中小企業に関してはイキイキと働いてみんなの力で困難を乗り切るような根源的な力がなくては成功は望めません。そして今後はAIが頭脳の補完をそてくれるはずです。
AIが人類の知識を代替する時、何を正しいとするかというモノサシが重要になると考えています。時代の混迷が深まるにつれて、不確実性が高まり、モノサシが曖昧になってきます。そして誤ったモノサシが私たちの心に広く根ざしてしまうと悲劇を生み出します。往々にして悲劇の後にそのモノサシが間違いであったことに気づきます。だからこそ不確実な時代こそ、企業や個人は確固たるモノサシを持たねばならないと考えています。本質への探究を忘れず、磨き上げながら人間性に満ちたものである必要があると考えています。未熟であればこそ完全なものに憧れます。私たちはあらゆる分野で磨き上げを行いながら貢献をしていきたいと考えています。
代表取締役 原田 崇央